サントリーウィスキー 終わりなき樽へのこだわり

こんにちは、ウィスキーおじさんです。

今日はサントリーのウィスキー樽のこだわりについて深掘りします。

まず、ウィスキーの味を構成する要素は色々有りますが大きく分けて4つ

原料 大麦麦芽をはじめ麦やとうもろこし等の穀物

水    ミネラル類

気候 気温や湿度など

  熟成中の原酒に溶け込む木材の成分

この四つの中でも、ウィスキーの華やかな香りや濃厚なコクは

長年ウィスキーが包み込まれる「樽」のキャラクターに由来します。

そしてサントリーの中の人はこの樽にとことんこだわっているんです。

サントリーがウィスキーの熟成に使用する樽はバーボン樽、パンチョン、シェリー樽、ミズナラ、ワイン樽、梅酒樽など多岐にわたるのですが

それぞれの樽について、彼らは妥協を許しません。

まずはバーボン樽、今やサントリーはビームという強力で巨大なアメリカン・ウィスキーと手を結んだことでクオリティの高いアメリカン・ホワイトオーク(木材)の安定調達を可能にしました。

そしてシングルモルトYAMAZAKIに欠かせないパンチョン樽、北米から直接買い付けたホワイト・オーク(木材)を滋賀県の近江クーパレッジでイチから組み立てるんです。

 

シェリー樽についてはサントリーの持論があって「ウィスキーのフレーバーの大部分はその樽に以前入っていたものよりも樽の材質に由来する」というもの

このシェリー樽に関してはサントリーの社員自らスペイン北部を旅して質の高いスパニッシュオークを調達

3年自然乾燥の後、480リットルのシェリー樽を組んでオロロソ・シェリーを流し込みまたまた3年待つんです。

ひとくちにシェリー樽といっても自ら木を探しに出かけて、少なくても9年の歳月を必要とするんですね。

それからミズナラ樽、日本に生息するこのミズナラの木は北米産ホワイトオークやスパニッシュオークよりも仕入れやすいのでは??

と思いがちですが、今やミズナラの入手は極めて困難で高価な木のようで

北海道のミズナラ生息地へ足を踏み入れる権利を持っているサントリーでもミズナラの調達は非常に困難なようです。

ちなみ日本のウィスキー界で樽のこだわりならこの方!!だという肥土伊知郎氏もこのミズナラの調達には毎年頭を抱えているようです。

話はそれますが、私が20年ほど前のバーテンダーの研修でサントリー山崎蒸留所に訪れた際、サントリーの粋なはからいでYAMAZAKI MIZUNARA30年のボトルをご提供頂き、がぶ飲みしたのがほろ苦い思い出です。

さて、他にもフランスのメドック地区のシャトー・ラグランジュを所有していたり最高の梅を仕入れることも出来るので最高品質のワイン樽梅酒樽作りもお手の物でしょう。

そんなこんなでサントリーの終わりなき樽へのこだわりを少し深堀りしてみました。

 

 

 

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